とりあえず




2005 年 7 月 10 日(日)
鎌倉材木座
晴れ
Sail:Expression 6.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260



 いつもチェックするサイトの予想天気図がまったく更新されてなかったが、日本海側に低気圧がはいり、湘南方面に南西風をもたらす――そういう感じの日曜だった。梅雨明け後の一週間、よく風が吹く時期のはずだった。
 アメダスの風速はぼちぼち風がはりはじめていることを示していた。
 吹き上がるだろう。
 そういうわけで正午を回ってしまっていたが、鎌倉へと向かうことにした。
 三時から乗りはじめ、六時まで乗ってもたっぷり二時間はまちがいなく乗れる、という計算だった。
 鎌倉材木座の県営駐車場は満車だったが、十分ほど待って中にはいることができた。
 が。
 あんまり吹いてなさそうだなー。


 とりあえず、せっかく来たことだし、と道具をセッティングし、着替えて海へ。
 まぁ、夕方に吹き上がることはよくあることだし。
 潮目も満潮へ転じているようだし。
 遠浅になった材木座の海岸を風上のちょっとした岬の突端ぐらいまで道具を運ぶ。学連らしいイムコ艇がけっこういた。
 ビーチスタートしてみると、プレーニングこそしないが、思ったより風はある。
 ブローを見ていると、プレーニングしてもおかしくないような気がする。と思っていたらプレーニングした。おや、まぁ。
 前方からセイルナンバーをつけたボードがかっ飛んでくる。
 だれだ、と思ったらF原さんだった。飢えたような顔でフルプレーニングしてすれちがっていってしまった。スラロームに乗っていた。
 鎌倉湾の真ん中あたりは風がうまく抜けていくためか、風も強くなる。
 6.7ではきつかった。しまった、セイルをミスチョイスした、と思う。オーバーセイルだった。うねりにあわせてジャイブし、スタボーに返す。ぐっと耐えるだけでプレーニングする。楽勝。
 風よ、あんまり上がるなよー、と祈りながらセイリング。
 体力が落ちているのであまり限界セイリングはしたくない。
 うねりにあわせてのジャイブも気持ちいいが、波を求めて逗子マリーナ前の海面へと上っていった。あまり波はなさそうだったが、二、三艇のウィンドがいて遊んでいた。へたくそだけど、お邪魔させてね。
 近づいていくといくつもブイが浮かんでいる。
 なんだろう、と思っていたら魚網だった。
 やべーっ。
 しかも遊ぶライン上を邪魔するように魚網が張られている。
 早々に退散した。
 漁師さんのお仕事を邪魔するわけにはいかないし、魚網にからまってしまったら自分の命もやばい。
 上った分、オーバーセイルの下りは結構、びびった。


 切れたようにジャンプをしようか、とも思ったけれど、怪我するのも何だし。それでもポート、スタボーそれぞれで一本ずつ。
 何往復かしていったん休憩のために、上陸した。
 駐車場へいってバナナを食べてお茶を飲んで、海に戻る。
 ちょうど戻ってくるときに海にはいってきたボブサップをひとまわり小さくしたような――それでも大きい――黒人がウィンドに乗ろうとしていた。が、ハーネスをしてない。乗ろうとしている道具はウェイブの道具なのだが。
 キョロキョロしてビーチスタートしていくセイラーを観察している。
 初心者だと思うけれど、使っている道具は新品で購入したもののように見える。えらい。がんばれ、と心の中でだけ応援した。


 2ラウンド目。
 ブローにあわせてビーチスタートしてするすると沖へ出た。
 が、プレーニングにぎりぎりはいれない。微妙な風。沖から戻ってくるときも同じ。他のセイラーも似たようなものだった。
 風がなくなってしまっていた。
 待てば、また、風は上がるだろうと思ったけれど、道具を片づける。


 帰りに逗子でプレーニングしているセイラーがいたので、もしかしたら風はまた、上がったかもしれない。


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Takehiro Yamada