
おもしろくな〜い
2005 年 4 月 10 日(日)
鎌倉材木座
晴れ
Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260
Sail:CORE 5.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 255
予想天気図では日本海に前線をひきつれた低気圧が入る。
典型的な南西が吹く天気図だ。
そのはずだったのだが、予想よりも低気圧の移動が遅いらしく、南西風が吹き上がりはじめたのは十時をすぎたころだった。車中泊していた長者ヶ崎から鎌倉方面へ移動する。逗子で出艇しているセイルボードを見て風向きが南南西だということに気づく。サイドオンの風だった。逗子と鎌倉、どちらがいいのか、わからないので、とりあえず、鎌倉材木座の駐車場に車を入れた。
風はそれなりに吹いていて出艇しているウィンドサーフィンもプレーニングしている。が、大部分はスラロームボードだった。海面も引き潮ということもあってフラットだ。
フラットな海面なら無料駐車場のある三浦でもいい。
一気にやる気を失なってしまった。
帰ろうか、とも考える。重要なことに気づいてしまったのだ。ショートジョンで乗っているセイラーがいるぐらい暖かいのに、ぼくはセミドライしか持ってきてなかった。
出艇する気にもなれず、うだうだと考えごとをくりかえした。
O滝さんがレースセイルを運んでいった。
海岸では学連が新入部員に何か話していた。
風は上がるはずだ。
気持ちは完全に 5.3 + NG ACP 255 だった。
昨日の疲労も残っている。気持ちは盛り上がらない。
ウェイブができないのなら帰ってもいいや、とまで思う。それでも半分嫌になりながら道具の準備にかかった。NG ACP 260 に 5.7 を張る。アンダーかも。走らないかも。そう思っていると、4点台でも走っているじゃないか、と話している声が聞こえる。ブローはかなりきついと。
半信半疑で海へ。
あいかわらずゴミが溜った汚ない海岸だった。
ちょうど上がるらしいO滝さんに頭を下げて波打ち際へ。ビーチスタート。ブローがはいる。軽くパンピングするや、プレーニングした。走り出す。ジャストややオーバーという感じ。悪くない。フルプレーニング。風は南西になってきていたようだ。横からくるチョッピーな波を越えながら沖へラインを延ばす。トップスピードを上げ、自分よりもセイルの小さいすぐ前を走っているフリースタイル系のセイラーをうしろから抜く。
うねりでジャイブしてスタボーのセイリング。また、前を走っているセイラーを追いかけて抜く。にやり。でもつまらん。スラロームのかっ飛びセイリングじゃないからな。
何度も鎌倉湾を往復する。
坂の下までセイリングした。
うねりの向きが悪く、ジャンプしづらかった。へたということもあるのだろうが。うねりに乗せたところでもあまりおもしろくなく、悶々としながらウィンドしつづけた。そのうち、満ち潮になっていたので風下の海岸に多少なりとも波がはいっていることに気づく。
風下へ落ちる。
脛足首の波。とりあえずバックサイドでカットバックしてみた。あまり楽しくない。コンディションだけではなく、身体が動かなかったこともあって気力がいまいちだった。今思えば、フォワードループでもやってみれば、よかった。怪我してたかもしれないが。
うまく動けなかったのは風が上がってきたことも原因だったのだろう。
何度か、波のトップで板を返したとき、耐え切れず、セイルから片手を離してしまうコンディション。アウトにでるといつのまにか、上りすぎ、逆に下らせるのがつらい状況。どうやら 5.7 ではオーバーな風になってきたらしかった。
下らせているとオーバーパワーでフィンが簡単に抜けてしまう。
けっこうやべえな。
そう思いながらも、ビーチぎりぎりで発作的にフロントにふってしまう。裏風に潰された。沈しながらセイルがあたりを薙ぎ倒さないようにブームに手をひっかけようとしたが、わずかに届かなかった。アップホールラインにひっかけた。
水中に没する。
そこへうねり。
セイルが風下へめくれた。瞬間、右手からラインがひきはがされる。
痛みはなかった。
道具を追いかけているとき、薬指が痛みはじめた。見ると、血が流れている。爪の先端がほんのわずかばかり剥れてしまっていた。
頃合というわけだろう。
休むことにした。
駐車場へ戻る途中、艇庫でセイルを張っているF原さんを見かけた。
しばし雑談。今までスラロームに乗っていたのだという。
それにしてもうれしそうだった。ウェイブの準備をしていた。
駐車場でオニギリを食べていると、今度はS田さんと会う。
ひさしぶりだった。雑談。4.7 を張るという。
ぼくは多少、迷っていた。セイルを小さめにかえるか、どうか。
一休みしたあと、5.7 + NG ACP 260 で再出艇。セイルをかえるにしてもいったん、材木座まで戻らなければ、いけなかったのだ。二、三往復してやはりオーバーだと確信。
板だけ小さくすることにして NG ACP 255 をセットした。
乗ってみてセイルがまだ、オーバーという感じしたので、セッティングをいじる。ダウンとアウトを引き増した。そして、波を求めて風下へ――インサイドへ落ちていった。
とたん、ゲティングアウトができずにはまる。
風がガスティで浮力のない板では走り出せなかった。
失敗した。
どうすることもできなかった。板を NG ACP 260 に戻すために、材木座まで道具を引いて歩いた。そうしている間に、アウトを走っているウィンドの動きも鈍くなり、止っていることが多くなってきたことがわかった。
風が落ちてきていた。
材木座までたどりついたときには出艇していたウィンドが次々に帰着してきた。
一度、5.7 + NG ACP 260 ででてみたが、まったく板が走らなかった。それでもひとりだけフリースタイラーが走っていた。
ふたたび風が上がるとは思えなかった。
沖合いの白波も消えてしまった。ローカルのひとりがもうひと吹きあるよ、といっているが、ローカルを含めた大部分のセイラーは片付けをはじめた。
ぼくも右へならう。
ほとんど片付けも終り、S田さんも帰ったところで、沖合いに白波が戻ってきた。
吹きはじめた。
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Takehiro Yamada