ぽんぽんくじらと愉快な仲間たち




2004 年 8 月 8 日(日)
本栖湖FUNビーチ
晴れ
Sail:Expression 6.7(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 260



 本栖湖湖畔の周回道路に車を停めて眠っているとき、本栖湖湖畔に車を停めて眠って本栖湖湖畔に寝ている夢を見た。三重構造夢である。夢の中では風が吹いていたが、目を醒ました現実の本栖湖はまだ、風は入ってきてなかった。
 それでも朝方からの曇り空は去り、陽がさしてきている。
 FUNビーチにでてみた。
 左手の方でTとぽんぽんくじらさんがセッティングしているところだった。
 ドラゴンビーチのUっちーキャンプからこちらへ来たのだろう。キャンプのメンツは他にI田さん、M木さん、N村さんなどがいるという。もっとも昨晩はひどい雷雨でキャンプどころではなかったかもしれないが。
 風は吹きはじめていたが、南東ベースで、弱く軽くガスティ。
 道具をセッティングしたあと、ぽんぽんくじらさんのぽんぽんくじらを見せてもらった。鯨かイルカかは微妙かもしれない。見た目はイルカなのだけれども背びれがなかった。


 出艇。
 あまりプレーニングしない。南東がかったいるという先入観があってドラゴンビーチとFUNビーチとの間へ向かう。一本、ブローがあり、プレーニング。Tがうしろからついてきていた。ブローが途切れ、止ったところを抜き去られる。そのまま、ドラゴンビーチへとふたりして向かう。ふたりとして、というにはあまりにも二艇の距離はありすぎたが。ドラゴンビーチにもかなりの数のウィンドサーファーが出艇していた。
 ブローは短く、狭く、東にふれていた。
 プレーニングしたタイミングでキックジャンプしてみたが、ノーズダイブして大転倒してしまった。調子悪い。
 風上の方にセイルナンバーをつけているセイラーがいる。
 そちらへ向かう。セイルナンバーからI田さんか、と思っていたらM木さんだった。
 距離がありすぎてぼくには気づかなかったようだ。ちょうどブローがきていたのでそれで、すれちがうようにして走っていってしまった。ぼくもそのあたりのブローでプレーニングした。M木さんとは逆方向――ポートをのばしていると、I田さんを発見。奇声を上げてアピールしてちょっと水上で会話した。
 よくよく見ると、MRCのK来さんとかがセイリングしていた。フォーミュラだ。風下の方にUっちーのセイル。ビーチからちょうどでてくるセイルナンバーをつけたセイラーはT橋くんだった。彼もフォーミュラだ。
 ビーチ際でM木さんと挨拶してヘリタックの妙技を見せ損ねて――沈した――FUNビーチへの帰路につく。


 途中の無風地帯で苦しんだが、ブローがはいりはじめたおかげでプレーニングしてFUNビーチの沖合いにたどりつく。ポートのセイリングだ。
 キックジャンプ!
 その瞬間、驚いた。後ろ足の裏にスプリングがあるような反発力を感じたからだ。そのまま、ふわりと飛び上がる。
 奇妙な感じだったし、はじめての経験だった。
 スタボー側では一度も経験したことがない感覚。呆然としながら何が起きたのか、分析しようとしたが、わからない。タイミングよくチョップをつかっただけなのかもしれないが、それとは感蝕がちがっていた。もしかしたら蹴りこむスィートスポットがあるのかもしれない。
 その感覚を求めてキックジャンプしようとしたが、今度は水面に張りついたままだった。


 FUNビーチに戻ると、TとN村さんがいた。
 ちょうど二時をまわったくらいで、ブローがはいりはじめていた。夏前のブローとは比べものにならないぐらい軽く、狭いブローだったが。それでもひさしぶりのきちんとしたブローかもしれない。
 波打ち際を道具を引きながら歩いていると、猛然とパンピングして突っこんでくるセイラーがひとり。激しい水飛沫を上げてキックジャンプしてノーズを水面につきさしてぐりっと回転するが、勢いが足りなくてそのまま、沈した。グラビーをやろうとしたようだ。
 石井プロだった。
 今日は依田プロも見かけた。
 どうやらフリースタイルの講習会が行なわれていたらしい。帰りにドラゴンのキャンプ場に寄ったときにT橋くんからそう聞く。


 ぽんぽんくじらさんの道具を借りて乗ってみるが、全然、うまく乗れなかった。


 Tとぽんぽんくじらさんが早目に片づけにはいったころ、ドラゴンビーチの方から二艇のウィンドがやってきた。T橋くんとUっちーだ。ビーチ際まで戻り、やはり風があるうちに乗っておこうと思ったら、声をかけられてしまった。
 ビーチに上がる。
 FUNビーチは吹いてますねー、というが、ちょっと前ぐらいから吹きはじめたのが真相だ。Uっちーが、自分の写真も撮ってくれぇ、とホームページで訴えていたのを思い出し、彼のジャイブを撮ることにした。
 Uっちーの撮影会を三十分ほど。T橋くんもぼくの道具を借りて出演しようとしたが、ほとんどプレーニングしなかった。その三十分が一番、おいしかった時間かもしれなかった。そのあと、風が悪くなってしまう。


 Uっちー、T橋くんがドラゴンへ戻ってゆき、Tとぽんぽんくじらさんは帰り、ひとりに残される。風はいまいち。ビーチぎわは西がはいりこむことがある。終りが近い感じ。が、風は南だった。ときおり入るブローで乗るという、コンディション。それでも日が陰りはじめて気温が下がったおかげか、風がわずかに重くなる。
 ブローが短いため、ほとんどジャイブはできず。何度もキックジャンプをしたが、ピンポイントにはいったジャンプは一度もできなかった。スタボーがぐちゃぐちゃになってしまった。二度ほどノーズダイブして転倒してしまう。


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Takehiro Yamada