
Eastスラローム第1戦
2004 年 4 月 3 日(土)
三浦津久井浜
晴れ
Sail:RX1 9.3(NEIL PRYDE) Board:FALCON 100
さっきから目覚しがくりかえし、鳴っている。
今日は三浦でEastスラローム第一戦だった。
――行きたくねー。
それが正直な感想だった。睡眠が足りていない。もっと惰眠をむざぼりたかった――それでも開会式に間に合うぎりぎりの時刻に布団から出る。アメダスの風向風速をチェックすると、御前崎にはもう風がはいっていた。関東方面はいろんな向きの矢印がいりみだれている。気圧配置は緩い西高北低になっていて御前崎に西風がはいりそうな感じだった。
横々をつかって三浦津久井浜へ。
テンションはきわめて低い。
レジストレーション、開会式――AP旗があがり、スタート時刻は延期に。ビギナークラスのレースがおこなわれる。その最中に、風向きがサイドオンにかわり、風速が上がる。なんとか、最新のフォーミュラがプレーニングするかもしれない風域。Z旗が上がる。
あいかわらずテンションは低い。
沖合いのスタート海面へ向かう。
ブローにあわせてパンピングしてみるが、すこしもプレーニングしない上、腕の筋肉が腫れてくる。運動不足だ。パンピングをくりかえしすぎた。風下にあったはずのスタートラインの風下側にでてしまう。ひとりポツンとスタートラインの下にいる。
すでにスタートシーケンスははじまっていて黄色旗が揚げられている。
スタートラインのアウターに向かってとにかく上ろうとあがく。が、下有利のラインなのか、スタボーではスタートラインに平行しているような気分になる。ポートスタートをしようとする集団が次々にタックをしてスタートラインへ突っこんでいく――それ以降は背中での出来事なので、何が起きているのか、ぼくはまったく関知していない。スタボー、という雄叫びがくりかえし、聞こえた。
ひとり充分に遅れてタックしてポートでスタートラインを切る。
風は全然、足りない。パンピングして走らせようとすると、スタートラインをふたたび切ってしまいそうになるていたらくだった。
右手の握力がなくなってしまってポートで走らせるのが辛くなってきた。もっと突っこみたかったけれど、適当にタックしてスタボー。風下マークから10〜20mほど風上を抜ける。トップ集団が次々に回航していく。ほとんど見学者モードだ。下ってきた今回唯一のコースレースボードのF島さんとミートする。
「Kちゃんに負けちゃったよーっ」
ふと風下を見ると、Kちゃんが風下マークをプレーニングして回航していく。コースレースからフォーミュラ転向初戦のKちゃんには負けたくなかったのだろう。
海面にはプレーニングしない人たちばかりが残されている。
風はない。
レースがキャンセルになる兆しはなく、せめて上1までは行くかと、ノンプレーニングでセイリング。上2を目指すTに抜かれ、Sさんに抜かれた。面倒になった。岸へ戻る。
第2Rは駐車場から眺めていた。
トップはタックするとき以外はほぼプレーニングしていた。
すげーなー。
第3Rは14時スタート。
風はあいかわらずだった。次々にスタート海面に向かう選手の背中をぼんやりと見ていた。右手の海面ではスラロームがフルプレーニングしている。あれ? 風が吹いているのか、腕がいいのか……。
海岸でU上さんが小さめのセイルを準備していた。
たしかに沖合いには黒いブローラインが見える。その黒い海面の中に白波が見えはじめた――吹きはじめた。
あわてて本部へ行き、T田さんに出艇申告して道具のところへ。
ビーチスタートした。風をはらんだセイルが重い。が、すぐにプレーニングした――ところがハーネスをかけようとした瞬間、ハーネスのフックが腰から外れた。がびーん。そんなことを二度ほどくりかえし、その度にセイルアップしていたらへろへろになってきた。
ようやくスタートラインへ向かって走り出したところで、今度はあまりの下りのえぐさにびびってしまった。オーバーボリュームと感じた瞬間、セイルを開いてしまう。そうなったらもうだめだ。下っていけない。
乗れねぇ。
レースをあきらめ、岸へ戻り、本部のT田さんに帰着申告し、駐車場へ戻って車からNG 260をひっぱりだす。
ところが、6.7のセイルは9.3とジョイントが共有してつかっている。とにかく9.3を片付けるしかない――レースはあきらめたのだからさっさと片づければ問題なかったのだ。が、23%ほどあきらめ切れてなかったらしい。うだうだして、ようやくセイルを片づけたときには、風が落ちはじめていた。
第3Rを終えた選手が戻ってくる。
面倒になって道具をすべて片づけ、車に積みこむ。
ふたたび、ブローが強くなってスラロームがプレーニングしているのを横目に見ながら、レース会場を後にした。
【同月同日】
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Takehiro Yamada