
青の戦士
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2003 年 4 月 13 日(日)
御前崎千浜東
曇りのち、晴れ
Sail:CORE 5.3(NEIL PRYDE) Board:WAVE265(MISTRAL)<->NG ACP 255
フル高速で一気に東名高速の菊川まで走破した。
イワモトのホームペーシによると、昨日の予報では二つ星だったのだが、朝から西風が吹いているという。すっかり寝坊してしまった――千浜東に到着したときにはすでに十時を回っていた。
吹いている。
海を見下し、セイルサイズを判断―― 5.3 というところか。ぎりぎりボリュームのない板―― NG 255 がつかえそうだ。海にはまだ、だれもでていない。風上の方の菊川では何艇か、出艇しているようだが。ウェットスーツ姿でセイルを運ぶセイラーとすれちがって駐車場へ戻る。
駐車場にはぼくも含めてウィンド車はまだ、三台しか、きていない。
セッティングにはすこし手間どった。
道具を海へ運んだところで風が落ち気味なのに気づいた。
だめだ。NG 255 では浮力がたりない。WAVE 265 を準備する。
その WAVE 265 を持ち上げようとした瞬間、腰骨がずれる感蝕。すぐ元に戻ったようだったが、不安な気持ちは残る。やばいなぁ。右肘、首、左足の薬指――とぼろぼろだ。どれもこれもウィンドをやっているせいだ。筋トレでもして身体を保護するようにした方がいいのはわかっているのだが。地道な努力ができない性格だからなぁ。
終わりが近いのかもしれない。
まず、5.3+WAVE 265 で出艇した。
風は右からのサイドオン。アンダーだった。膝腰ぐらいの波をこえてアウトへでていく。アウトでも風がたりなくてなかなかプレーニングにはいれない。ハーネスの位置がすこし前すぎるようだ。ブームもちょっと高い。
インサイドにもどってくると思ったとおり風下に流されていた。
踝ぐらいのスープで二度ほどフロントにふってからビーチオン。
それから道具をかついで風上へ移動してふたたび、出艇――何度か、波越えに失敗してアウトでラインを思いっきりのばしてからインに戻ってきたが、若干、風下へ落ちぎみ。波にあわせて乗せた。風下風上とすばやく見て、風上側の方が腰ぐらいに盛りあがり、掘れかけていた。バックサイドでターンして崩れてきたところへ当てこんだ。板を返し、スープとともにボトムへ――思ったより波にパワーがある。板がもっていかれる。セイルに頼ろうと、引きこんだが、スカった。あかん。バナナに足を滑らせた通行人よろしく後方へ倒れ、そのまま、波に巻かれた。
ビーチにあがると、道具をかついで風上への徒歩をくりかえした。
ほんとうはビーチスタートしなおすよりもインサイドでジャイブした方が風下に落ちないことはわかっているのだが――ジャイブに失敗しないとして――踝ぐらいのスープでも波は波、というわけで気づくと、ビーチ間際までいってしまう。馬鹿である。
何本か行って帰ってきた。
二度ほどフロントにふるが、二度ともボトムの底で板のエッジを水面に噛ませてしまう。どうもうしろのフットストラップをいれたまま、ボトムターンしているときにやってしまうようだ。気持ちだけ板を傾けてしまっているのだろう。板にきちんと体重が乗っていないのだ。もちろんセイルを開いてしまっていることも考えられる。問題は NG 255 のときはあまり起きないということだ。
そのあたりから類推推理して、WAVE 265 のときのターンのときは視線を先へやるようにしてみた――すぐそばの波のピークを見てしまうために、板を回そうとしすぎているのだろうと考えたわけだ。WAVE 265 と NG 255 では弧の半径は当然、ちがうのだから同じようなポイントに視線をやってもな。
これはどうやらそれなりに正解だったらしく、エッジは噛まなくなった。もっともそれでも大きめの波でフロントにふってしまうとどうしてもかたわらの波のピークを見てしまうのだが。
徐々にだが、風があがりはじめていた。
簡単な昼食をすませてビーチに戻ると、風はサイドオンで強めになっていた。
微妙だ。インサイドはすこしガスティだからだ。WAVE 265 で乗れないというほど強風ではない。板を NG 255 にかえるかどうか。波のサイズはあがってきている。その分、おりかさなるように押し寄せてきて、ぐしゃぐしゃな印象を与えている。
ゲッティングアウトで巻かれるのはかんべん願いたい感じ。
けれど、菊川とはちがってかなり風下に流されても歩いて帰ってくることは可能だ。
NG 255 に板を交換して出艇した。ゲッティングアウトは成功。アウトのエリアはオーバーセイルだった。沖合いにラインをのばして帰路――なんとか、出艇したあたりに戻れる。インサイド。きょろきょろとあたりを見回して波をさがす。前に波――よし。あれを乗りこえて、と思って乗りこえたら波はかなり掘れかけていたらしく、波の前に落っこちてしまった。バランスをくずしているところに波が崩れてきて巻かれた。
次の一本でうまいぐあいに波にのれた。
腰ぐらいの小さめの波。フロントにふって板をかえしてバックサイドでスープになっているところにあてこんで、もういちど、フロント――そして、ふたたび、バックサイド。踝サイズになったところへフロント。そこまで動いたところでビーチにそばままできていた。ジャイブしようにも息が上がってしまっていた。体力ねー。つかれたー。
ビーチにあがる。
自分がどのくらいまともにウェイブライディングしているのか、わからないけれど、去年の今ごろにくらべたらはるかに動けるようになった――限られた条件の中でなら。それにしても NG 大枚はたいて買ってよかったな。乗りくらべたことがあるわけじゃないから、どの程度、いい板なのか、不明だが。
3時半ぐらいに一度、駐車場に戻って栄養補給をしてくると、風が落ちていた。
NG 255 はきびしいかもしれない。
迷った末、WAVE 265 にセットを戻した。
行って帰ってきたら八分がたっていた。思わず笑ってしまう。ウェイブのコンテスト――でるつもりはまったくないが――の持ち時間は八分のはずだからだ。それを考えると、プロてぇのはすごいもんだ。その間に飛んだり跳ねたりウェイブライディングしたりするのだから。
何本か、行ったりきたりする。
インサイドでフロントにふって板を返してボトムに下りていくとき、うしろで波が崩れてスープにどつかれる。板がもっていかれてあわててセイルをひきこんだが、スカる。今日の最初の方のライディングで――バックサイドで板と返したときと同じ状況。同じようにうしろにたおれて波に巻かれる。両足はフットストラップにはいったまま。両手はブームを握ったまま。スープにつつまれて押し流されていく。思ったよりも長い。息がつづかず、あわてて道具をはなし――マストのトップをもって海面に浮上した。
風は一時的にか、落ち、アウトの海面でもプレーニングにはいるのが、できなくなった。
右ふとももがつりそうな雰囲気があることだし、風下のビーチにあがったのを機に、今日のウィンドを終了することに。
腰はかすかに痛い。
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Takehiro Yamada