屈辱!




2002 年 1 月 5 日(金)
御前崎三浜
晴れのちくもり
Sail:ZONE 4.7(NEIL PRYDE)->CORE 4.1(NEIL PRYDE) Board:NG ACP 255



 昨日から張りっぱなしにしていたリグのダウンを目一杯、引いてみた。
 リーチが落ちてしまうぐらいきつくだ――まだか、もっとか、とさらに引いたらシートがぶっつり切れてしまった。シート自体はかなり痛んでいたので、来るべき日が来たという感じだ。換えのシートで引く。
 これ以上、引けねぇ、というところまで引いたが、数値的には既定値。
 しかし、リーチはかなり落ち、アウトは 3 cm 増しの引きになっている。こんなもんだろう。セイルを両手で押してみてドラフトの感じを確認したあと、OKをだす。もちろん、自分自身にだ。
 海を見てきたTが文句をいった。
「波、あるじゃん」
 あれ?
 朝いちでチェックしたときは脛ぐらいだったんだけどな。
 セイルを運んでいってみると、波のサイズが上がっていた。風下――菊川の方へ向かうにしたがって波のサイズが大きくなっていっている。遠目にも菊川の波はかなりぶ厚く、でかい。それにあわせるように風のもきつくなってきているが、まだ 4.7 でオーバーとまではいかないようだ。
 出艇した。
 次々にくるスープを越えていく。
 ボードのテイルロッカーのおかげだろう。ノーズが上げやすいので、スープ越えが楽だ。楽なのだが、それを過信しすぎた。スープが通過した直後の海面はスケグがぬるぬるしてうまく板が走らない――プレーニングする前に次の波がやってきた。
 潰された。
 次々に押し寄せてくる波にリカバリーできない。なんとかポートでウォーターしてビーチへ逃げた。そこは菊川までの中間ぐらいだった。しばらく海をながめてもう一度、ゲッティングアウトに挑戦した。いいところまで出れたのに、風が落ちたせいで沈。
 また、流される。
 流されつづける。
 ポートでウォーターしてまた、ビーチまで逃げる。
 道具を波打ち際に上げてあたりを見回した。デジャ・ヴュ。いつも行く菊川の排水口のところだった。すぐ風下の海面ではウェイブのコンテストが行なわれている。
 菊川の海にはどかんどかんとでかい波がはいって割れていた。
 あー、こりゃー、だめだなー。
 失敗したら一発でコンテスト・エリアにはいってしまう。
 道具をかついでとことこと三浜に向かって歩き出した。


 風はかなりきつくなってきた。
 しかたない。セイルを 4.1 にかえるために駐車場へ運ぶ。Tがちょうど出ようとしているところだった。ぼくが 4.1 にかえるということを聞くと、素直に彼も 4 のセイルをかえることに。
 張りかえて海に出てゲッティングアウトできずに流されて再び、駐車場に戻ると、Tは 4 のセイルを張ろうとしていた。聞くと、うまく張れずに新品のシートを一本ぶち切ったという。どうしても既定値プラス3センチと思って引いていたらしい。無謀なやつだ。ぼくは結局、あきらめて既定値にしたというのに――新品のシートを切るまで引くとは。
 Tは無事、4 のセイルを張り直したが、すでに風は落ちてしまっていた。
 太平洋岸自転車道の休憩所から海を見下ろし、風待ち。
 プロ他数名がセイリングしているのを見学する。さすがにうまい。


 結局、風は上がらず、終了。
 今日は一度もゲッティングアウトできなかった。
 は。


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Takehiro Yamada