
ひとり
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2001 年 12 月 01 日(土)
御前崎菊川河口
晴れ
Sail:CORE 5.3(NEIL PRYDE) Board:WAVE265(MISTRAL)
インサイドにはまだ風はとどいていなかった。
沖合いには白波が見える。
風向きは真サイドからほんの少しオフにふれている。波打ち際に立つと、ほとんど風が感じられない。すでに出ている人間はいるが、基本的にはアウトで乗っている。波がなく、インサイドにきてもしかたないということもあるのだろうが。
神奈川から200 キロ。さすがに疲れていた。
どういうわけか、夜明けの時間帯に起きていると身体がだるくなる。サーカディアンリズムを狂うためかもしれない。三十分ほど仮眠をとる。それで不活性感は消えた。ふたたび海をチェックした。さっきよりも風があがっていたが、それでもレギュラーサイズの 4.7 ということはなさそうだった。
今日はそんなに風はあがらないような気がする――5.8 が現実的な線だろう。そう考えていたのに、実際にセッティングしたのは 5.3。一番、最新のセイルなのでそれを使いたいと思っていたためだ。さすがに板はボリュームのあるものにした。
先週、短くしたハーネスラインの位置を調整してから出艇。
波もたるく、ビーチブレイクもたいしたことはないのであっさりと出れると思っていた。が、スケグを海底にすってしまって沈。どじだなぁ、と苦笑しながらふたたび、ビーチスタートしてアウトにでた。
ハーネスラインの位置が悪い。
前回の菊川で ZONE + スキニーマストの組み合わせのせいだと思っていた前にもっていかれる感覚をふたたび、味あう。CORE + スキニーマストなのだが。結局、単純に腕のせいだったのか――それとも他のセッティングのせいなのか。
すぐにビーチにあがってダウンのテンションを強くする。ハーネスラインもうしろに移動させた――それでもハーネスラインの位置がきまらなかった。四、五回、位置をいじってようやく使えるくらいになる。予想以上にうしろだったので驚いてしまった。
そのころには一時近くになってしまっていた――二時間ほど乗った勘定になる。セイルのセッティングはよくわからない。ブームをのばしたり、短くしたりをくりかえす。基本的にはアンダーな風だったせいもあって、どこか、ぴしっと決まらない。
ウェイブはジャストアンダーなのが基本だと思っていたのだが、どうもそれは単純な先入観のような気がしきりにした。ハワイのようなビッグウェイブならまだしも、菊川のようなジャンクなコンディションは、普段どおりジャストオーバーを選択した方がいいようだ。何度も 5.8 に換えようか、と考えたが、時すでに遅し。ぼくは菊川河口あたりまで流されていたため、その考えを思うたびに捨てる。
二時ぐらいに風があがり――風はオンにふれていた――、それなりに板が走るようになった。
しかし、上りがとれない。こんなに上れなかったっけ。去年はそんなことはなかったような気がするのだけれども――それにもう一点。うねりで小さくジャンプしてしまったとき、妙にノーズダイブする。板のノーズが、くんっと下を向いてしまう。去年と今年のちがいはスキニーマストにしたことだけれども。
一度だけ意識してジャンプをした。ふわりと空中に浮ぶ―― CORE はジャンプはしやすいようだ。去年、使っていた NR よりも揚力感がある。
三時くらいからまた、風がたりなくなる。
海は夏の本栖湖のようだ。うじゃうじゃとセイラーがいる。人口密度が高い。うまい人はやはりうまいけど。波なんかどこにあるの、というコンディションでウェイブライディングしている。
まぁ、今日はこんなもんかな――さすがに陽が翳りはじめた三時半ぐらいから冷えこみはじめた。
あがる。
あんまり疲れてないな、やはりどん吹きじゃなかったからな、と思っていたのに、帰りの富士の道の駅でちょっと横になったら夜中まで目が醒めなかった。
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Takehiro Yamada