
ひさしぶりの三浦
2001 年 09 月 02 日(日)
三浦菊名海岸→津久井浜
晴れ
Sail:RX1 9.3(NEIL PRYDE) Board:バーレープロト
ひさしぶりの三浦。昨日は吹いたらしい三浦は今日も朝から北東の風がはいりはじめている。強風というほどではなかったが、9のセイルならなんとかプレーニングしそうだ。
菊名海岸には釣り人が等間隔にならんで竿をたれている。
実連の事務所に一泊したTと練習しようと、八時前に海へ出た。
ほとんど定置網もなく、ひろびろとしている。
二、三往復してみた。充分、プレーニングする風だ。風下でフリーライドらしいセイラーがいる。風上の津久井浜に見えるセイルはかなりのビッグセイルのようだ。風はいつものことだけども、津久井浜が一番、きちんと入っている。
その津久井浜めざしてTとマッチレース。
ただしぼくが9のセイルにたいしてTは 8.4。
まず、Tが先行した。
スタボーで沖ノ島をかわしていく。そのあとにぼくもつづく――もっともこちらは沖ノ島はぎりぎりでスケグがヒットするかとひやひやしたが、クリア。
三浦海岸のトイレあたりで――海岸ではどこかの会社がバーベキューをやっていた――Tはタック。それに合わせてぼくもタック。ついていく。
ポート・セイリング。
上り角度は同じぐらい。しかし、艇速はTのほうがあるのか、少しずつ離れていくのがわかる。原因はわかっていた。ひさしぶりの三浦で、三浦独特のチョッピーな波に板がはねられているのだ。うまくない――集中して波を吸収するように、心がける。艇速差がなくなった。離されなくなる。
Tがタック。スタボーに返してビーチ方向へ。その風下5メートルほどのところでこちらもタック。ちょいと上り負けしていたようだ。
Tのラインについていく――ん?
もうすこし上れるんじゃないか。
ノーズをさらに風上に向ける。だいじょうぶだ。Tとは20度ぐらいちがう角度で上っていく。あれ? こんなに上り角度に差があったっけ?
Tがタック。その風上1メートルほどのところでこちらもタック。
ポートの上り角度はほとんどかわらない。むしろ若干、ぼくの方が悪い感じだ。沖でタックをし、ビーチの方に戻ってタック――その段階でぼくが先行した。すべてはスタボーの上り角度が原因だった。
沖でタックし、ゴールの津久井浜へ。
コンビニエンス前という約束だったのだが、そこまでは上れそうもなかった。トイレ前が精一杯か――もう一度、タックを打って往復したらTに負けるかな。うしろをふりかえって見ると、ぼくの風上でタックを打ったはずのTが風下にいる。
それならいいか、とトイレ前にビーチオン。
よく考えたら、練習のレースではじめてTに勝った。
やはりうれしい。
コンビニエンスストアで腹ごしらえして今度は菊名海岸まで競争することに。
まずは風上の鉄柱をマークにして、それを回航したあと、菊名海岸まで、というコース。ビーチスタート直後はぼくが先行した。そのリードを保ったまま、風上の鉄柱もぼくが先にクリアした。
リーチング。
うまくない。プレーニングして下ってはいるが、セイルを引きこみすぎているみたいでパワーが急に消える瞬間がある。うしろをふりかえるとTはポートの下りでぼくとはちがうラインを使用。
ジャイブ。ぼくもポートの下りに。
そのあたりから風が足りない感じになる。少し下っては板が止まる。そんなことをくりかえしているうちに、プレーニングしたTに抜かれた。下り角度もかなりちがう。
菊名海岸に近づくにつれて風は落ちていっているのに、Tはそのまま、ゴール。ぼくはふらふらとしながら、下りつづけてようやくゴールした。んー、本来、下りはセイルが大きいほうが有利なんじゃないのか?
ぼくら三人――Sさんもいれて――の中で下りなら自信がある、とTがいっていただけのことはある。
ぼくの完全な敗北であった。
セイルのシェアーチップが壊れてしまったので、Tは9のセイルを張り直す。
そうこうしているうちに風はかなり上がってきた。
白波がたつか、たたないか、ぐらい。
ようやく到着したF島さんはフリーライドをセットして出艇。ぼくは 7.5 のセイルを張る。今日はこのまま、風があがるんじゃないか、とのんびりしていたら失敗だった。風は落ちはじめる。
あがってきたF島さんに聞くと、あまり楽しくない、と。風が軽くて、ボードがよく走らない、という。
F島さんはコースレースをセットしはじめる。
ぼくは 7.5 のセイルを呆然と見下ろす。
午後にふたたび、Tとマッチ・レース。
今度はセイルサイズはほとんど五分。しかし、風はなく、Tはプレーニングするが、ぼくはだめ。そうなると結果は最初から見えていた。話にならない。
しかたないのでレースで勝つことはあきらめ、乗り方を工夫してみる。
ふと思ったのだ。
コース乗りをしてみよう、と。
両足をそろえて前のフットストラップあたりに置いて、前傾して乗るやり方。
むずかしい。
スタボーはわりとできるような気がするが、ポートはめたくそ。
そうこうしてぼくがようやくゴールしたときには、Tは MRT の面々の練習にまじってセイリングしていた。
F島さんは菊名海岸、津久井浜をコースレースボードで走っている。ダガー付きはさすがに自由だ。
ぼくはセイルのセッティングをかえてみた。
風が弱くてもダウンとアウトを緩めれば、プレーニングぐらいはするのではないか、と思ったのだ。ちょっとダウンを緩めすぎたかもしれない。なんとなくダルダル君になるのではないか、と思っていたのだが、むしろリーチが閉じて固くなったような感じだ。
もしかしたらドラフトも浅くなってないか?
乗ってみると、パワーがあるというよりは重い。あつかいづらい。
弱風でも格別、プレーニングしやすいというわけでもなさそうだった。
むしろマイナス点が目立った。プレーニングしても、風がたりなくて止まるとき、すこんと止ってしまうのである。粘れない――そして、どうも上り角度がとりづらい。無理して上りをとろうとすると、すこん、と止まる。
うーん。
ダウンのテンションを抜きすぎてしまったのかもしれない。
風がないので、ビーチでうだうだする。
四時になってもいったん落ちた風は復活しなかった。
しかたない。
Tとぼくは菊名海岸へと帰路を歩む。当然、プレーニングはしていない。練習で疲れて手抜きで乗っていたTよりはほんのすこしだけ、ぼくは菊名に先着することができた。
今日はこのくらいで満足することにしよう。
ここまでここをすぎず。
そうしないと落ちこむからね。
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Takehiro Yamada