
トラブル
2001 年 05 月 02 日(水)
三浦菊名海岸→津久井浜
Sail:RX1 8.4(NEIL PRYDE) Board:DROPS 9'6"
昨日のうちにSさんとぼくは館山からフェリーで東京湾を横断して三浦へ。
実連事務所に一泊。
北系の風。かなりオンに振れている。東北東という感じか。ぼくがプレーニングするには微妙に足りない風。Sさんと菊名海岸の沖で合流し、津久井浜まで競争。Sさんは 9.0 にF2のレーシング。停泊している釣船と定置網でラインが延ばせず。タックをくりかえす。1タックでSさんは釣船をクリア。ぼくは4タックほどかかる。もうこの時点でかなり離されてしまっていた。
津久井浜からブローが延びてくる。
それをつかんでSさんはプレーニング。ぼくの方は同じブローで微妙にプレーニングしない――しても上り角度がとれない。あれよあれよという間にSさんの姿が消えてしまう。ぼくは必死に津久井浜を目指す。めずらしくタックは完璧。なのに圧倒的差でSさんに負けてしまった。
津久井浜のあたりには風があった。
フルプレーニングしてキックジャンプ。それで圧倒的敗北の憂さをはらす。
おそらくSさんは三十分で津久井浜着。ぼくはその倍――一時間ほどかかってしまっていた。まいった。Sさんとぼくの腕は互格なので、道具の差だろう。こんなにちがうのか、という感じ。
昨日、レーシングはいらないと思ったが、すでに心は揺らぎ出す。まずいなぁ。
Sさんとのレースの途中で気づいた。
風が足りないとき、両足、フットストラップにいれた状態で爪先立ちして粘れることが、可能だということを。本栖湖などで風が抜けたとき、近いことはやっていたが、ここまで爪先立ちしてはやってなかった。これは発見かもな、と思っていたら津久井浜でまったく同じことをSさんにいわれて笑ってしまった。
帰りぎわ、N沼さんと話していたら。
「(風が足りないとき)コースレースで爪先立ちして身体をのばして乗る」ということを聞く。
うーん。
シンクロニシティ。
いつもの三浦のパターンなのか、Sさんとぼくのいた一時から三時までの間に風は落ちてしまう。菊名へリターン。下り。二度ほどプレーニングしたが、どうもいまいち。ほとんど身体を立てしかもセイルがばっさんばっさんしている。
プレーニングを維持できねー。
菊名海岸からN沼さんが現れる。
AHDに 7.5 のスラロームセイル。え? プレーニングしているよ。オープンリーチ前のセイルなので低速域に強いのはわかるが、それにしてもパンピングが凄まじい。全身で大きく二、三度、パンピングしてプレーニングさせてしまう。昔、ああやって腰を痛めたんだよなー、とぼくは変な感慨にふける。
Sさんとぼくは菊名海岸でしばらく休憩。
三時を過ぎると、少し風が上がりだした。
再び、Sさんと津久井浜までのレース。
またまた、微妙にぼくは風が足りない。Sさんは調子よく走っている。かなり沖合いまでラインを延ばしていく。もうちょっとだよもうちょっとでプレーニングするのに、と思っていたら、沖に見えていたSさんが消えた。
あれ?
ちょっと目を離している隙だった。セイルアップしているところまでは見えていたのだが。風上を走るウィンドをチェックしてみたが、Sさんのセイルはない。いくらなんでも津久井浜に到着してしまったとは思えない。
トラブルか?
様子を観にいこうにも、Sさんが消えたあたりとぼくのいる間には定置網があって行けない。さらに上らないとだめだ――必死に上っている間に、Sさんが消えたあたりにいた漁船が動きだした。ちょっと普段とはちがう動きだったので、Sさんに何かあったとしてもあの漁船に助けてもらったな、と判断。
ようやく定置網をクリアした。
と思ったら後ろから奇声を上げたN沼さんにぶち抜かれる。
Sさんの姿も見当たらなさそうなので、ぼくも下らせてプレーニング。N沼さんを追いかけようとしたら、全然、上り角度がちがう。以前と同じく十度ぐらいちがう。歯がたたねー。そのまま、沖へラインをのばして1タックで津久井浜に到着。念のため、とSさんを探すが、いない。
菊名海岸に戻るとSさんが手を振っていた。
やはりトラブルだったという。ジョイントトラブル。ジョイントラバーとジョイントカップをつなぐ部分が破損してしまったのだという。これでSさんが同じトラブルに見舞われたは二度目だ――Sさんはぼやく。
「山田さんやTさんは身体が壊れるけど、ぼくは道具が壊れる」
うーん、どちらもあまり幸せとはいえないなぁ。
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Takehiro Yamada