年始御前崎行 III




2001 年 01 月 04 日(木)
御前崎菊川河口
Sail:COMBAT WAVE 4.2(NEIL PRYDE) Board:WAVE265(MISTRAL)



 Tともども御前崎菊川河口の駐車場にそれぞれの車に車中泊。
 昨晩はいろいろあったが、その件については内緒だ。
 朝起きると、今日も吹いている。
 腹が立つことに湘南の方でも西がはいっているという。
 わざわざ御前崎まで来て三日も車中泊しておれは何なんだ、まったく。
 海をチェックしてみると、今日も吹き過ぎ。波は風に潰されているせいか、昨日よりはサイズダウンしているようだ。しかし、ぐしゃぐしゃ。
 昨日とまったく同じような展開になってしまった。
 車で提の所まで行ってしばらく海を見ていたが、ため息しかでてこない。また、天竜川に行くしかないか――それとも試してみるか。
 迷いながらロングビーチに行ってみる。
 なぜか、菊川よりも楽そうに見えた。それでもさすがに出る気にはなれず、一人だけ出ていたが、あとで聞いたところによると、それは浅野則夫プロだったらしい。
 Shop IWAMOTO によってみたり、日曜大工の店によって時間を潰してから菊川に戻る。IWAMOTO で風は落ちるだろう、との吉報を抱いて。
 風は落ちているようには見えなかったが、すでに出艇している人の様子をうかがった限りでは乗れそうな気がした。Tもインサイドだけならなんとかなると思ったのだろう。セッティングをはじめる。
 おれは COMBAT WAVE の 4.2 をセット。
 ブローはきつそうに見えた。が、実際に海に出てみると、それなりに乗れることが判明。三つほどスープになった波をこえると、急に波がやってくる方向がかわることに気づく。どうやらそのあたりで波の進行方向がねじ曲っているらしい。真正面からきていたのが、右からのクロスオンという感じになるのだ。オンショアでの波越えのような角度で、ちょうどそのあたりで風が落ちるためもあって、たいがいそこで沈してしまう。
 あとは波に巻かれながらウォータースタートしてビーチに戻る。
 そのくり返しだった。
 もちろんビーチに戻ったあとは一生懸命にボードを引きづって風上に移動するのである。二日前はそれで足がつりそうになってしまった。
 Tも似たような状況だったが、おれのほうがほんのわずか沖にでれるために、風下に余分に流されてしまう。この件についてはおれは釈然としないなぁ。
 強風が体温を奪うために、昨日の天竜川ほどではないにしろ、さすがに身体が冷えこむ。
 あっという間に三時半近くになってしまう。
 よっしゃ。ラスト一本。気合いをいれて海へ。
 ゲティングアウト。次々にスープを越える。ふいに波が崩れなくなる。ようやくアウトにでれた。今日、はじめてだ。上り角度をとってへっぴり腰ジャイブで沈してインへと戻る。ビーチに到着すると、そこはスタート地点よりも風上に位置していた。
 おれはもう一本でたい気持ちをなだめてあがることにした。Tはもうすこしだけ乗るという。Tはけっこう機嫌がいい。思ったより乗れることがわかったからだろう。思った以上、波をクリアできると喜んでいた。
 そうだよな。
 今日のこの感じだと、昨日も今日の午前も何とか乗れたような気がしてならない。
 あー、もったいないことした。


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Takehiro Yamada