KDDI(9433)
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2006/08/29up
先日、ついに「KDDI」の全持ち株を手放した。
少なくとも一年以上は保有しようと思っていた株で、ほとんど失敗ばかりの売買で、唯一、益のでていた銘柄だったのにだ。今年の株の負け分を補填してくれたラッキー銘柄だった。
それを手放すのには、いくつか、理由はあるのだが、結局は次の件が引き金になった。ナンバーポータビリティの料金設定である。auに移ってくるときは無料で、でていくときは料金をとるというもの。カチンときた。
この料金設定はユーザの囲いこみのためだ。
が、それが有効とは思えなかった。むしろ逆効果ではないか、と。少なくともぼくはauにたいする反感を抱いたし、大部分のユーザは気にもしてないだろうが、ぼくと同じ感覚を共有するユーザは少なからず存在するだろう。
でていくことにしづらくしても意味がない。
むしろ、簡単にでていけないのなら、最初から移ってこないだろうし、いったんでていったユーザは余分な金を払ってまででていったのだ。二度と戻ってこなくなるだろう。
もちろん、通常の判断ではビジネス的に有利になると考えるのが普通だというのはわかっている。また、他社がどのような戦略を打つかによってかわるのもわかっている。他社が同じ戦略を打てば、メリットもデメリットも相殺されることになる。
が、ぼくは嫌いなのだ。自由度を減少させられる状況は好きじゃない。
というわけで「KDDI」の株は売るつもりになっていた。それでも全部売却するのには抵抗はあった。携帯電話事業はやはり、参入障壁を持つ事業だと思えるからだ。そうであるのなら成長が期待できる。
元々、「KDDI」を見つけたのは偶然だった。
「沖縄セルラー電話」がスクリーニングにひっかかり、割安ではないけれど、いいな、この会社と思っていた。そのついでに親会社である「KDDI」を調べてみたのだ。おや、と思った。割安だったのだ。少なくともぼくにはそう見えた。しかも二年前ほどから事業が好転しはじめているようだ。ただ、そのころの「KDDI」の株価は下落しつづけている状況で、株を買ったのはいいけれど、含み損を抱えることになった。下げつづけていた。
ライバル会社であろう「NTTドコモ」も計算してみたところ、こちらも若干、割安だった。どうしてだか、わからないが、たぶん、ナンバーポータビリティが行なわれることもあり、投資家が手控えているのではないか、と考えた。
底から株価が上げはじめ、六十万の手前でしばらく停滞したけれど、それを越えるとあっさりと七十万までギャップアップした。
そのころがぼくの絶頂でもあった。
ゴールデンウィーク後の調整にへこみ、それでも「KDDI」の株はそれによく耐えた。
それでも二度ほど、売ろうかと迷ったことがある。
1.増配
これからナンバーポタビリティがはじまり、価格競争が激しくなる可能性が高いのにもかかわらず、増配とは何? ということだ。内部留保のキャッシュを流出させて企業の体力を弱体化する経営判断が正しいとは思えない。
2.ストックオプション
役員が自社の株を持ちたいのなら役員報酬で、マーケットから購入すれば、いいことだ。どうしてストックオプションを行なうのか。理解に苦しむ。もちろんインサイダー取引になる可能性があるなどがあってストックオプションしか選択肢がないということもあるかもしれないが。基本的にストックオプションは総株数を増加させるため、既存株主(つまりおれだ)の価値を毀損することになるし、額面に見える金額以上のコストがストックオプションにはかかる、とぼくは考えている。株数を一定にするため、自社株買いを行なうことがあるからだ。そのことは株主総会の資料には記載されてなかった。
結局、今回の件で三度目であり、これから何度でも(ぼくにとって)ミスと思える経営判断を行なうのなら腹立たしい限りだ。そういうわけで処分することにした。
すでに株価はフェアバリューになっていると判断したこともある。
実はソフトバンクは携帯電話事業ではこけると思っているので、それまでは株を持っておきたかったのだけど、まさか約定しないだろうと思って売りをだしていたら約定してしまった。
なので、以上は自分を納得させるための文章でもある。
っていうか、売ったとたん、株価が上がりやがった。ちくしょうっ
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Takehiro Yamada