
果して株はギャンブルか?
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2006/03/05up
――果して株はギャンブルか?
馬券でぼろぼろになってきていた頃、株を買ったという友人がこういうのを聞いた。
売らなければ、負けは確定しないから、と。
株は下がってしまっても売らなければ、持ちつづけて将来、株価が上昇すれば、勝ちになる、と。それを聞いたとき、株もまたギャンブルだと思っていたぼくはあれ? と思ったものだった。馬券とはずいぶん様相がちがう。馬券は1レースごとにすぐ確定してしまう。
未来のことは不確定ゆえにすべてギャンブルなのだろうが。
インターネットのあちらこちらをのぞいてみると、バリュー投資する人たちはおしなべて株はギャンブルでなく、投資である、という。チャートをたよりに短期投資するのはそれは投機である、というが、馬券でも長期にわたって機械的に買って浮くことができる方法が存在すれば、それは投資と呼べるだろう。
つまり負ければ、人はギャンブルと呼び、勝てれば投資というだけなのだ。
通常のギャンブル――たとえば、競馬はトータルで浮くということを考えれば、圧倒的に不利な種目だ。
理由は単純にして明解。
胴元が二十五%という高率でテラ銭をさっ引くからだ。
競馬というギャンブルは残り七十五%の金の取り合いにすぎないからだ。これは千円で馬券を買った瞬間、その馬券は七百五十円の価値しかないものになっているいうことである。レース終了後に紙切れか、千円以上の価値を持つものに変化するが。全体として平均すれば、それは七百五十円でしかない。
では株のテラ銭はどのくらいか。
単純には取引手数料がテラ銭と考えられるので、1%以下ということになる。税金がかかる――馬券での浮き分にも本来は課税されるが――が、これは十%。ただし浮き分にたいしてだけだから株は競馬にくらべて歩留まりはいいということになる。
そして、負けた株でもゼロにならないということを考えるとさらに競馬よりも勝ちやすいといえる。ただし、あくまでも確率的に勝ちやすいというだけで勝てるという話ではないが。
テレビなどでよく良識的なアナウンサーや評論家が株投資のブームに棹さして株はしょせんギャンブルですから、というが、少くとも競馬などより有利なギャンブルだとはいえるのだ。
もちろん馬券よりも負けやすい――破滅しやすい点はある。
たとえば、購入金額がどうしても株の方が大きくなる、ということが一点。馬券は百円から買えるからね。そして、一日に株はとんでもない回数行なうことができるということだ。買って売るまでを競馬の1レースに考えると、競馬は三開催プラス地方競馬でも四十レースがリミットだろう。株は百ぐらい(資金さえ、あれば)簡単にできるだろう。逆にいえば、十年で1レースということだって可能だということだが。
さらにいうなら株は信用取引が認められている。
たとえば、良識的な大人はいうわけだ。
株を買った金を定期預金にいれておけば、と。
ところが、某銀行の定期預金の年率は1.25%だが――税引き後、年率1%――、この1年でその銀行の株価は十五%上昇した。このことをどう考えれば、よいのか。もちろん、たかだか、一年のことでしかないし、その銀行が倒産すれば、株は0で、預金は一千万までなら戻ってくるだろうが。
しかし、発想として定期預金をいれるかわりにその銀行の株を買うというのはありだろう。
以上、株初心者がバカな頭で考えた。
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Takehiro Yamada