Amazon.co.jp
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敬愛する狩撫麻礼の定番のフレーズに「世間と半音ずれているのさ」というのがある。
今年(2003年)のぼくはどうも半音どころか、二音も三音も世間とずれているらしく、苛立ちの多い毎日だ。仕事もそうだし、私事でも多い――それほど例年になく、人と親しくしているということなのかもしれないが。どうもぼくには自明なことが、相手には自明でないようなのだ。
狩撫麻礼は現在、活動していないらしく、新作を見ることはほとんどない――どうも他のペンネームで作家活動はしているようだが――それはたとえば、Amazon.co.jp で検索をかけてみれば、よくわかる。「ボーダー」や「days」などの復刻ばかりなのだ。
その Amazon.co.jp からメールが来た。
注文していた本が手に入らないというのだ。
今年にはいってから本の購入はなるべく、Amazon.co.jp で行なうようにしている。理由は本屋で本を探すのが面倒だからだ。本との新しい出会いを求めるなら不向きだろうが、そうでないならネットでの本の購入は便利だ。パソコン通信のころからそうしていたのだが、なにしろ、パソコン通信――ニフティサーブのころは、ネットでマンガの単行本を買うことができなかった。マンガは雑誌あつかいのためだ、と聞いたことがある。
それが、Amazon.co.jp ではマンガ単行本もあつかっている。
もともと買う本はマンガが多い上、マンガは作家で買うので――諸星大二郎と狩撫麻礼原作はまずまちがいなく――ネットで購入してもなんのデメリットもない。
その上、1500円分の本を買うと送料は無料になる。
注文していたのは河野典生の「アガサ・クリスティ殺人事件」という文庫本だ。
当然、それだけでは購入額が 1500 円には至らないので、他の本も買った。そちらの本は送られてきたのだが、河野典生の方はいっこうに送られてこない――どうなったのかな、と思っていると、Amazon.co.jp からメールがあったわけだ。
Amazon.co.jp で注文できたということはどこかに在庫があると、いうことなのだが、どこかにミスがあったのだろう。
しかたなかった。
キャンセルあつかいになります、といわれても承服するしかない。
つづいてこう書かれてあった。
>>なお、国内発送の場合、この商品がキャンセルされた事により他に
>>ご注文いただいている商品の合計金額(税別)が一定額を下回ると、配
>>送料がご請求額に加算される場合がございますのでご了承ください。
――はあ?
こちらは在庫があると思って注文したのだ。
それがないのは Amazon.co.jp のミスではないか。そのせいでどうして余計な出費を被らなくてはならないのか?
カレーライスを注文されて、ライスをだしたあとに、カレーが品切れになりましたけれど、ライス代は払えといっているようなものではないか。
ぼくには自明なことのように思えるのだが。
それともぼくが半音ずれているのだろうか?
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Takehiro Yamada