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ターンオーバー




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 そろそろ競馬のターンオーバーが1500万円になる。


 最近、NG ACP 260 を購入したりしたものだから次のようにいわれてしまった――「金、あるねぇ」と。
 もちろん、金はない。
 使ったのだからあるわけないし、使う前だとしても格別、金があったわけじゃない。
 同世代とくらべて特別、収入があるわけではないし――むしろ少ないかもしれない――、貯蓄や親の遺産があるわけでもない。ただ、同世代の人間にくらべて金を使える環境にいるのはたしかだ。結婚していない。子供もいるわけじゃない。親とは断絶しているのでそれでお金がかかることもないし、何かローンがあるわけではない。その上、貯蓄をしようという発想がまったくない。生活費と必要経費以外はすべてキャッシュフローなのだ。
 というわけで、明日、職にあぶれて新宿の地下街でくらしはじめたとしてもそれはしかたがないというものだ。
 一番、大きいのは酒をたしなまないということだろう。
 考えてみよう。
 週一回、5千円、飲み代に使うとして1年でどのくらいかかるか?
 26万である。
 この金額はほぼ、NG ACP 260 の金額に相当する。
 人によりけりだろうが、「飲む」と「買う」がセットになっているお方もいらっしゃる――一ヶ月に一回、三万円として1年でどのくらいかかるか?
 36万だ。
 だが、おまえは「打つ」じゃないか、といわれるかもしれない。「打つ」といっても競馬だけだが。人はウィンドだけでは生きていけないということだろうか。笑い。


 競馬のターンオーバーが1500万になると述べた。
 そして、ここが重要なことなのだが、ターンオーバーは負け額とはちがうということだ。負け額は秘密なので――恥かしいので――ここでは述べないが、通常の確率ではだいたいターンオーバーの25%になる。五年でそれだけの金額ということは……。
 うーん。
 ――というわけでぼくには金がない。



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Takehiro Yamada