千
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そろそろじゃないか、とついこの間、考えた。
千ではないか、と――。
セイリング日数のことだ。けっこう年数、ウィンドしている。そろそろ二十年。それならそろそろ千日ではないか?
1000÷20=50
うーん。まだ無理かな……。
ただ、思いついたということはもしかしたらもうすぐなのかもしれない。
というのも、以前、いきなりそろそろ読んだ本は千冊ではないか――と思いついて、日記をひっくりかえし、調べてみたら本当に、千冊寸前だったということがあったのだ。
ちなみ千冊目の読了本は丸山健二の「生者へ」であった。
ちょっとだけだが、象徴的な気分になる。丸山健二の作品に「千日の瑠璃」というものがあるからだ。
千という数字はけっこう凄いことではないか、と気づいたのはずいぶんと前のことだ。もちろん単位を細かくすれば、いくらでも千は達成できるけども。
星新一のことを考えていた。
たぶん亡くなってから二、三年後のことだ。もしかしたら去年のことかもしれない。星新一の本を読んだからそのとき。
星新一は千一編のショートショートを残している。そのことを考えていたときに千人斬りのことを連想した。
世の中には千人斬りをするやつがいるんだよなぁ、と。そして、思い至った。一日一人として三年、かかる、と。眩暈を覚えた。相手が不要な方式を選択したとしてもとてもじゃないが、ぼくには無理だ、と。
千冊の読了本のリストをつくったとき、しみじみとそれを眺めながら考えたものだ。
それだけの本を読むのにかかった年数を。
そして、二千を達成することはないのだな、とも。
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Takehiro Yamada